2014年01月30日

自然素材生地 防炎加工 伸縮

カーテンなどは基本的に 
不特定多数の人の利用する施設などでは(ホテルや店舗・病院など)
消防法により 防炎品
(燃えにくい加工を施しているもの)でなければなりません

今回は 店舗のフィッティングルームのカーテン・美容室のカーテンなどに
リネンなどの生地を利用したいとのお問い合わせも多く
天然素材生地を試験的に 防炎加工業者様に サンプルとして防炎加工をしてもらい
生地の素材感や伸縮率の変化を確認してみました

弊社取り扱いの 代表的な生地(3種類)です
生地の防炎後加工は
まず 生地を水洗いして(油分などを取り除き 防炎材が染み込むように)防炎加工をします



LINEN200 (リネン100%)オフホワイト

bouenn001.JPG

素材感は 見た目にはほとんど変わりはありません
触った感じで多少しっとりした感触がありますが
個人的には気にするほどではないと思います
伸縮につきまして
縦方向で 加工前137.8cm → 加工後133cm  (-4.8cm)
伸縮率 48mm/1378mm×100=3.4%
生地巾方向 加工前95cm → 加工後93.5cm  (-1.5cm)
伸縮率 15mm/950mm×100=1.57%



リネンコットンワッシャー LINCOSWS4545 (リネン55% コットン45%) サンドベージュ色

bouenn002.JPG

素材感は 見た目にはほとんど変わりはありません 
生地色がわずかですが暗くなった感があります
触った感じで多少しっとりした感触がありますが
個人的には気にするほどではないと思います
伸縮につきまして
縦方向で 加工前150cm → 加工後148cm  (-2cm)
伸縮率 20mm/1500mm×100=1.3%
生地巾方向 加工前109cm → 加工後107.5cm  (-1.5cm)
伸縮率 15mm/1090mm×100=1.37%



11号帆布 (コットン100%) キナリ

bouenn003.JPG

素材感は 見た目にはほとんど変わりはありません 
触った感じで多少しっとりした感触がありますが
個人的には気にするほどではないと思います
伸縮につきまして
縦方向で 加工前91.5cm → 加工後91.5cm  (0cm)
伸縮率 0mm/915mm×100=0%
生地巾方向 加工前91cm → 加工後89cm  (-2cm)
伸縮率 20mm/910mm×100=2.19%


伸縮率は カーテンなど生地をを洗濯した場合の縮む目安となりますね
今回のサンプルで 天然素材の生地 0%から4% 縮みを確認しました
(カーテンの仕上がり丈210cmを目安とすると 0mm〜84mm 縮むことになります)

綿や麻などの生地の性質でもあるので
カーテンをクリーニングされる場合は
縮みにくい ドライクリーニングをお勧めします


カーテンの場合

bouenn004.JPG

アジャスターフックを使用しているので
縮みが発生した場合 約30mm程度調整できます
※画像左Bタイプ(レールを隠すタイプでAタイプより丈が長くなる)
Bタイプのフック仕様でカーテンの仕上がり高を決めておくと
30mm程度なら フックを調整して カーテンを縮んだ分だけ下げることができます




また縫製時に 裾の折り返しを12cmとしており

bouenn005.JPG

丈直しで 伸ばすこともできます



天然素材の生地には 長所短所があります
ご理解のうえ ご使用ください

今回の防炎加工につきまして
生地に後から防炎加工することとなるので
洗濯すると防炎の効果がなくなります
洗濯クリーニングした後は また防炎加工が必要となります
防炎加工した場合に 防炎ラベルを付けるのですが
その場合 防炎シールを貼り付けることになります(洗濯すると取れるようにシールの貼り付け)
消防検査では 現場にてラベルの有無で防炎品の確認することが普通なので
防炎ラベルについては ご留意ください

posted by FABRIC-KOUBOU at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然素材生地 特性
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